チャットボットを導入しやすい業種・利用シーンとは

チャットボットの導入を行う業種・ビジネス別の利用シーンを考えてみました。AIの登場により、こうした利用を考える機会が増えていると思います。たくさんあるチャットボットサービスには、様々な活用事例がインターネット上にでていると思いますが、いずれも成功事例が多く、自分たちの課題状況にマッチしないものもあると思います。少しでも導入に向けて身近に感じられればと思います。（※この記事ではChatGPTを除きます）

テイクアウト注文の受け付けにチャットボットを利用します。メニューを選択肢から選び、サイズやオプションを聞いていく流れです。おすすめやアレルギーに関する質問も加えればより顧客満足もあがります。また「ご一緒に○○もいかがですか？」や「ポイントカードはおもちですか」などの声かけも条件に応じて付記することにより、人による音声対応よりもスムーズにできます。有名チェーン店ではドライブスルーやアプリやでやっていることを、チャットボットで簡単に実装できる可能性があります。

チャットボットを導入して、生徒が学習に関する質問や疑問をいつでも簡単に投稿できるようにします。これはオンライン授業でも使えますし、実際の教室にいながら、チャットボットで質問することにより、生徒は他人に知られることなく質問ができます。また学習内容に対する理解度を選択させたり、次の出席可能日のアンケートをとったりします。これはオンラインだけの活用方法だけでなく、生の会話が苦手だが、オンラインならできる子供たちとのコミュニケーションに有効です。

旅行代理店が学校などから修学旅行やスタディツアーの団体旅行の見積について、人数×単価×プランのグレードによって概算がでるようなチャットボットをつくります。これは、事前の参考見積などが手間な場合につかえ、また様々な学校からの問い合わせに対応可能です。希望するコースやプランのセットをあらかじめ設定しておけばさらに効果的です。金額をみてすぐ注文するわけでない概算を知りたい時に有効です。

回答選択式チャットボットを導入して、診察予約のオンライン対応を行います。現在何人待ちかを表示したり、予約日時の選択や診察内容の確認を自動化することで、受付の負担を軽減しながら、受診する側にとっては手軽に予約ができる環境になります。コロナワクチンや事前診療ではチャットボットが多く導入されましたが、より病院ごとにカスタマイズしたつくりをすることで　効率化と病院の信頼が向上します。

飲料メーカーにおけるキャンペーンのアンケートを、回答選択式チャットボットを導入して行います。選択式の簡単なアンケートでキャンペーン応募の受付や当選発表を自動化します。メールアドレスを登録することで、応募方法の案内やキャンペーン情報の提供も行い、アプローチを強化します。

美容室やエステが選択式チャットボットを導入して、予約の受付や時間変更の対応を自動化します。また、オプションとしてスタイルの相談や希望のセットなど、事前に要望を伝えたり希望の髪型のリンクを送信したりします。一度登録することで次回からの予約を簡易化します。

自治体のチャットボットは導入事例が多いですが、様々な課目のある業務を全体に検索する仕組みはあまり効果がありません。事業や単独の申し込みに特化したつくりが必要です。またデータベースを検索して返すのではなく、申し込み受付や登録に利用すると効果的です。

注文、予約受付、アンケート、プレゼント応募、サービスやプラン見積など。大量の情報やデータベースを検索して返すようなチャットボットは向いていません。新規の情報を短時間で登録するような業務に向いています。