クロスメディアとは、異なるメディアを組み合わせることを指します。クロスメディアプロモーションとは、どれかひとつの広告媒体だけで宣伝したり、それぞれの媒体において、異なるコンテンツや発信方法をするのではなく、それぞれのメディアによる情報発信を同様のコンセプト・コンテンツで連携させることで、得られる効果を増幅させる手法です。例えば、テレビCMとネット広告を連動させたり、SNSとリアル店舗を連携させたりするなど、ユーザが見るポイントを増やし幅広く認知されるような戦略をとります。
クロスメディアプロモーションのメリット
- 幅広い層にアプローチ可能:異なるメディアを組み合わせることで、より多様な層に向けたプロモーションが可能となります。例えば、テレビやラジオは幅広い年齢層に、ネット広告やSNSは若年層に、リアル店舗やイベントは地域の顧客にアプローチすることができます。
- 効果の最大値UP:異なるメディアを組み合わせることで、顧客が複数のチャンネルを通じてブランドや商品に接触する機会を増やし、露出数や問い合わせ数の向上が期待できます。
- 多様な体験を提供する:異なるメディアを同時に展開させることで、情報を連携させることができます。例えば、テレビCMで商品の魅力を伝え、「続きはWEBで」とWEBサイトに誘導させたり、リアル店舗で商品を見てもらってからネットで注文予約するなど、多くの体験を届けることができます。
クロスメディアプロモーションの事例
※仮のものです。
- A飲料会社の新商品「フルーツドリンク」
- 複数の媒体を活用した新商品の宣伝をクロスメディアプロモーションで実施しました。
- テレビCMでキャッチコピーを強調し、美味しさを映像で伝えました。
- SNSでキャッチコピーをハッシュタグにした投稿を繰り返し行いました。
- ネット広告を発信し、TVと異なるバージョンのCMを複数配信しました。
- Bスポーツ用品メーカーの新作発売
- 新作のスポーツウエアについて複数の媒体を活用したクロスメディアプロモーションを実施しました。
- Instagramを活用して新作を着た選手を使った投稿を行いました。
- オンラインストアにて事前予約を実施し、Instagramに連携させました。
- 店舗で選手によるトークショーを実施し、発売前に顧客に実際に見る機会を提供しました。
- C県が市制10周年を記念したイベントの広報
- 地元テレビ局と連携し、テレビ番組の企画やニュースでイベントの予告や特集を放送しました。
- 市の公式ウェブサイトとSNSを活用して、イベントの情報や参加方法を発信しました。
- 市内の主要な施設に二次元バーコードのついているポスターを設置し、イベントの情報を拡散しました
- イベント当日にはプレゼントの企画を実施し、二次元バーコードから読み取って参加させるようにしました。
まとめ
同じ企画を複数の媒体を使って宣伝することは以前からありましたが、広告代理店がそれを統括することで、制作媒体は別々のイメージになってしまったり、スケジュール感が統一できない課題がありました。クロスメディアプロモーションは、一つのデータフォーマットやオールインワンで対応できるプロダクションにより実現が容易になります。テレビが最も宣伝価値として大きかった時代から、インターネット、SNS、リアルイベントなど、様々な媒体を組み合わせたクロスメディアプロモーションを一括して展開することにより、効果的なマーケティングが可能です。
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