「リテラシー」という言葉をよく聞きます。「リテラシー(がない)」といわれると、「使いこなせてない」「モラルがない」「レベルが低い」などと思いそうです。今さら意味を聞けない人も多いと思います。ここでは「デジタルリテラシー」について、一緒に考えてみましょう。
リテラシーを簡単に言うと
リテラシーは、もともと「読み書きできる能力のこと」を意味します。それが、特に日本では、様々なジャンルの「上手に使える人」「特徴や特性をよく理解している人」「適切に活用できる人」という意味に進化して使われています。例えば、「彼女はSNSリテラシーが高い」というと、SNSを理解し、適切に利用できる人、という意味になります。バズっている人がリテラシーが高いという意味ではありません。
特に現代では、リテラシーは「デジタルリテラシー」の分野でよく言われる言葉です。デジタルリテラシーとは、デジタル技術に関して基本的な知識をもち、理解をして、そしてそれらを効果的に活用する能力を意味します。様々な学びやWEBサイトで習得したデジタルの基礎を、社会生活で適切に使用することができて、時には情報をうのみにせずに適切に判断できる能力を持つことがデジタルリテラシーの基準であると思います。
デジタルリテラシーの大事な部分
デジタルリテラシーの大切なことは、デジタルの知識を偏差値の高さのように置き換えるのではなく、それは普段の心構えとしてもっておき、何かあったときにトラブルやリスクにさらされないようにすることです。例えば、SNSをやっていて、悪意のある投稿やDMに騙されたり傷つく人がいるかもしれませんが、それはITリテラシーが低いとはいいません。そうした事例があることをしっかり認識して、自分がどうあるべきかを考えておくことがデジタルリテラシーにつながると思います。
さらに、現代のデジタルの進化に対して不安にネガティブになるのではなく、前向きに受け入れる気持ちの持ち方も大切です。
デジタルリテラシーと向き合うにはどうすればよいか
デジタルリテラシーと向き合うには、例えば、以下のような行動習慣をつけておくことをおすすめします。
- 自分のスマートフォンの「一般的な設定」をしっておく。それはどこで変更ができるか。
- 自分の「プライバシーの公開範囲」をしっておく。この投稿は誰がみることができるか。
- 定期的にセキュリティ診断をする。パスワードをどこに保管しているか。
- 表現は人それぞれ。SNSやメールの文章に感情をとらえすぎない。
- AIは脅威でなくいざという時頼りになる秘書だと思うこと。最後は自分の判断。
最後に
デジタルリテラシーと言う言葉は思うほど、難しいことではないと思います。暮らしの中で、デジタルで物事が完結することは実は少なく、最後は人と人のつながりになります。交通マナー・ルールと同じで、有効な活用性を考えながら、一方で人に迷惑をかけないためにどうあるべきかをふまえてデジタルに接しておくと、デジタルリテラシーの基準はクリアできると思います。
参考リンク
- 経済産業省・IPA・厚生労働省:デジタルリテラシーについて
- https://www.mhlw.go.jp/content/001211715.pdf
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