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ITコーディネータを目指す方へ。試験一発合格!試験勉強対策とケース研修についてお話します

ITコーディネータを目指す方へ。試験資格に一発合格した経験から!試験勉強対策とケース研修についてお話をします

※記事は資格取得時の経験をもとにしています。

※PGLは2024年に4.0に改訂されました。これにともない、今後試験の内容や対策が変わってくる場合があります。

はじめに

ITコーディネータの資格を2023年8月に取得しました。理由として、ひとつは仕事において、WEBを中心に大きな事業やプロポーザル案件を担当することが増え、もっとプロジェクト管理や構築プロセスで自分自身のスキルアップがしたいと思ったこと。もうひとつは、およそすべての案件(課題・悩み)、例えばWEBサイトを作って欲しい、広告をしたい、といった見積依頼が来る前に、その悩みはお客様にとってすでにピークに達しているはず(だから依頼したはず)なので、そもそもなぜその案件が発生したのかを、もっと川上から分析できるようになりたいと思ったからです。そして課題が顕在化する前に、事前にお客様から相談したくなるような人でありたい(課題・気づきが発見出来る人になりたい)と思いました。ITコーディネータという資格の取得を通じて、そうした理想に近づける気がしたのです。

ここではITコーディネータ資格取得のための条件と、ケース研修について、試験勉強に役立つと思う情報を記載します。

ITコーディネータの資格取得条件

ITコーディネータの資格を取得するには、3つの条件があり、それぞれに費用がかかります。

 

条件1 ITコーディネータの試験に合格すること。

 

定期的に開催されている、ITコーディネータの試験に合格する必要があります。

試験はCBT方式で、開催会場に設置しているPCで受験します。費用19,800円税込。

 

 

条件 2  ITコーディネータのケース研修を受講し、修了すること

 

6日間(1日7時間半程度)のケース研修をチーム制のワークショップで5日以上受講します。

現在はほとんどオンライン受講での参加になっています。

オンラインですがチームでの話し合いがあるので、Eラーニングではありません。

課題・レポート提出が必須です。費用220,000税込。

 

条件 3  資格認定の申請をする

 

条件 1、条件 2をクリアした上で、資格認定の申請をすると、ITコーディネータとして認定されます。認定登録料22,000円税込。

 

※条件や費用は自分の受講した2023年4月現在のものです。

ITコーディネータ試験 | ITコーディネータ資格取得サイト

 

https://itc-shikaku.itc.or.jp/exam/

ケース研修 | ITコーディネータ資格取得サイト

https://itc-shikaku.itc.or.jp/case/

ITコーディネータ試験とケース研修、どちらを先に受けるべき?

ITコーディネータの資格をとるための条件

 

条件1(試験を受ける)

条件2(ケース研修を修了する)

 

は、どちらを先に行っても良いことになっています。

取得申請は当然、1.2が終わってから最後にやります。

 

 

どちらを先にやるのかは、自分の目標と、今後の計画・スケジュールに従って決めるのが良いと思いますが、考えて欲しいのは、どちらを先にやるかによって、若干モチベーションや理解度が違ってくるということです。

順番1 試験を先にうけ、ケース研修をあとで受ける場合

 初めて士業や資格の勉強をする人は、こちらをおすすめします。

 

資格取得の経験がなかったり、まったく知識のないまま、試験勉強をせずに、いきなりケース研修をうけても、さっぱりわからずについていけない可能性があります。僕もまずは試験を先にうけるべきと思いました。

 

試験を合格した上で、ほどなくケース研修を受けることで、知識量やモチベーションを保ったまま受講ができます。

 

試験は合格しても、ケース研修で修了できない、ということは補修もあるのでほとんどないとは思うのですが、自分自身心が折れてしまうことはあるかもしれません。費用の無駄になるのでしっかり臨みましょう。

 

ところで、デメリットといえるかわかりませんが、試験対策に必須と言われる「IT経営推進プロセスガイドライン」を購入すると、その後のケース研修受講費用にもIT経営推進プロセスガイドライン書籍費用が含まれているので、もし試験対策で購入すると、二度購入することになります。ちなみに現時点で2,750円(税込)です。

 

 

試験を先に受ける場合、IT経営推進プロセスガイドラインは必要だと思います。IT経営推進プロセスガイドラインがなければ、合格ができないというわけではありませんが、有料セミナーや参考書をかうことを考えたら、二度購入しても、それほど大きなデメリットでもないかもしれません。無料の過去問集でも対策は可能ですが、試験対策にガイドラインは買うことをオススメします。

順番2 ケース研修を先にうけ、試験をあとで受ける場合

 すでにいくつかの試験や資格取得済みの方は、こちらをおすすめします。

 

ケース研修は、実践例を元に、チーム制のワークショップで行われるため、ITコーディネータのプロセスガイドラインで重要視されている「コミュニケーションスキル」の向上に役立ちます。士業の基礎知識があれば、コミュニケーションを多く学べるケース研修が先の方が良いと思います。

 

また、ケース研修費用が高額(20万強)のため、費用がもったいないこともあるので、研修を受けてしまえば、試験合格に向けていやでもモチベーションが挙がることもあると思います。

ITコーディネータケース研修にあたっての準備

ケース研修は、現在オンラインがほとんでです。ネット環境やzoomとマイクなどリモート環境は整えておきましょう。

 

ほぼ一日研修なので、イヤホンやヘッドフォンだと耳が疲れるか汗をかくかもしれません。

 

騒音や邪魔が入らない部屋の確保も大切です。コロナが明けて日中のリモートワークプランを提供するホテルも減ってきてしまいました。

 

マイクも周囲に聞こえにくいとそれだけでチームのストレスになります。僕は骨伝導のワイヤレスヘッドセットを買って望みました。

 

また、研修ではslackなどのチャットツール、Googleドライブなどのクラウド、PowerPointなどのツールを使います。ITコーディネータをやろうというぐらいの方であれば、zoomをはじめこれらの操作をしたことはあると思います。ない方は事前に予習をお願いします。

 

ケース研修では限られた時間でワークショップとレポート作成を行い、しかもレポート提出はほぼ毎週のように課題期限があるので、レポート作成の操作に慣れておらず、スキルの低い方は、あらかじめ操作方法の復習をしておくとよいと思います。

自分はこうやってITコーディネータ資格を取得した

ちなみに私のケースをご紹介します。

 

資格勉強自体をすることがITパスポート以来だったので、

 

1 ITコーディネータ試験を先にうけ

2 ケース研修をあとで受けました。

 

IT経営推進プロセスガイドラインは、受験にあたって、電子書籍で購入しました。ケース研修時にも同じ内容の書籍をいただきましたが、こちらは冊子だったので重宝しました。電子書籍はスマホでも読めるので便利です。試験対策に先に買うなら電子書籍をおすすめします。

 

 

ITコーディネータがなんであるのか、を、試験勉強により知った上で、ある程度基礎知識をもった状態でケース研修に入れたので、結果とても有意義な研修になりました。もし逆だったら、ついて行けなかったかもしれません。

 

ケース研修は六日間あり、全国の知らない初見の皆さんとオンラインでワークショップをやるので、かなり不安だったのですが、ポジティブで意識の高いみなさんと楽しく過ごすことができました。これはチームの組みあわせにもよるかもしれませんが、みなさん自腹で費用を払っている方が多いこともあり、意識の高さにつながっていると思います。

ITコーディネータ試験の出題範囲は

ITコーディネータ試験の出題範囲は、IT経営推進プロセスガイドラインの中からすべて出題されます。出題範囲は一部選択できます。極端にいうと、IT経営推進プロセスガイドラインを丸暗記すると合格です。

 

自分の勉強期間は3ヶ月程度でした。丸暗記まではできませんでしたが、過去問を一問も間違えないくらいにはできました。

 

試験内容には、インターネットにでているサンプル問題集や、過去問集と同じ問題が出ることも多いようですが、応用問題は、まったく違うケースの実例問題もでていました。一部文言が差し替わっていることもありました。

 

サンプル問題や過去問がここで紹介されています。ただし、FPや中小企業診断士の様に、年度毎の出題問題集が公開されていませんので、近年どのような問題の傾向であるかどうかは、過去問ではわかりません、

ITコーディネータ試験の合格率ボーダーライン

ITコーディネータ試験の合格ラインについて、近年公表はされていないようですが、自分の受けた感覚と自己採点だと、参考リンクにもあるように、おおよそ60~70%以上の正解率が合格ラインではないかと思います。

ITコーディネータ試験おすすめの勉強方法

1 まずはサンプル問題集をとく。全問正解するまで何回も解く

2 キャパチャージの1日一題をとく。月~金で問題がでますので、全問正解するまで何回でも解きます。過去にも遡れます。年間の試験実施時期を境に、時々問題が更新されているのを確認しました。

3 ひたすらIT経営推進プロセスガイドラインを読む。書籍ならマーカーを引く。電子書籍ならスマホで毎日読む。

4 対策セミナーは受講しませんでした。ケース研修を先に受けた方は、セミナー案内が来るので受けるとなお良いと思いますが、それよりはガイドラインを読むことに費やしました。

5  ITコーディネータ試験は四択問題です。筆記はありません。過去問をたくさん解いた後、自分で問題をつくってみるのもおすすめです。僕は 暗記メーカーで問題をつくっていました。Excelで問題を作ったら、CSVでアップロードもできます。

ITコーディネータ試験とケース研修まとめ

12月に勉強開始→3月に試験合格→6月からケース研修→7月に終了→8月に認定取得 でした。タイミングもありますが半年あれば十分取得できます。

 

人それぞれで合うやりかたはあると思いますが、まずは試験にチャレンジしてみて下さい。ケース研修をうけなくても、試験勉強するだけでも、仕事に役立つことは多いと思います。特に経営改善やDXに関係している方は良いと思います。

 

ケース研修では、何よりもコミュニケーションのスキルがあがります。これは講義によってでなく、実際のケースを複数人で話し合うことで傾聴を学びます。

 

ITコーディネータはITに詳しい人だけがとる資格ではなく、コミュニケーションを通じて企業変革、IT経営、DXを成功させるべく支援できる人の資格です。だからこそ様々な支援機関で活躍されている方が多いのです。ぜひチャレンジしてみて下さい。

※この文章は2023年での受験体験を元にしており、現在は概要や試験方法が異なる場合があります。最新の情報を収集した上で臨んで下さい。

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