従来、ライブビューイングというと、コンサートや演劇といったエンターテインメント分野で、プロフェッショナルな機材と技術者によって実現される高品質な映像・音響体験を指すものでした。しかし、テクノロジーの進歩と共に、この形式を簡易的に取り入れた新しいイベントの形が実現可能になってきています。
通常のセミナーにオンラインを組み合わせた「ハイブリッドセミナー」があるのなら、集会や発表会を中継する「ビジネスライブビューイング」「カスタムライブビューイング」があってもいいと思います。
例えば、市民シンポジウムでのメイン会場の様子を各地域の公民館に配信したり、県規模のカラオケコンテスト予選を各地域の文化施設から配信参加可能にしたり、学園祭での体育館イベントを別棟の教室でも視聴できるようにするなど、地域に密着した様々な取り組みが可能です。これらの実施は、ソーシャルメディアのオンラインライブ同様、特別な機材は必要としない点が特徴です。
これらの事例に共通するのは、完璧な品質を追求するのではなく、「できる範囲で」実施するという考え方です。汎用的な機材とインターネット環境があれば、専門的な知識がなくても実施可能です。むしろ、地域密着型のイベントだからこそ、多少の技術的な粗さは参加者に許容されやすく、かえって親近感を生む要素となります。それに、ハイブリッドセミナーのクオリティが上がってきたので、個人のライブビューイングも徐々に品質は上がってくるはずです。
また、これまで、「ハイブリッドセミナー」や「ハイブリッドイベント」と呼んでいた形式を、あえて次のイベントでは「ライブビューイング」と表現することで、参加者の期待感や関心を高められるかもしれません。
「ハイブリッド」という言葉が一般化し、やや魅力も薄れてきた今、エンターテインメント性を想起させる「ライブビューイング」という言葉を使うことで、新鮮な印象を与え、企画の検討も行い、集客力の向上につながるかもしれません。
簡易型ライブビューイングは、地域社会に新たなコミュニケーションの可能性を提供すると思います。完璧な品質にこだわらない代わりに、より身近で親しみやすいイベント形式として、地域活性化や交流促進に貢献するでしょう。学園祭は本当によいと思います。
地域の特性やニーズに合わせた柔軟な活用を通じて、簡易型ライブビューイングは、新しい地域活性に貢献していくことが期待されます。プロフェッショナルな機材や技術者がいなくても、地域のコミュニティをつなぐ新しいツールとして、その可能性は今後さらに広がりが期待できます。
ブログ発信中
kinochannel.jimdofree.com Blog Feed
地方におけるライブビューイングとハイブリッドセミナー (火, 21 1月 2025)>> 続きを読む
ハイブリッドセミナーを愛媛で ハイブリッド開催を愛媛で検討中の方へ (Fri, 17 Jan 2025)
>> 続きを読む
AIを活用したハイブリッドセミナーの近未来像 (Mon, 06 Jan 2025)
>> 続きを読む
ハイブリッドセミナーに大切なコミュニケーション3つのポイント (Sat, 04 Jan 2025)
>> 続きを読む
ハイブリッドセミナー 会場とオンライン両方への配慮 (Fri, 03 Jan 2025)
>> 続きを読む
ハイブリッドセミナーが生む新しい価値と体験とは。 (Thu, 02 Jan 2025)
>> 続きを読む
ハイブリッドセミナー開催が生む地方創生の新たなイノベーション (Mon, 18 Nov 2024)
>> 続きを読む
地方でのハイブリッドセミナー開催を集客面からみたメリット (Thu, 07 Nov 2024)
>> 続きを読む
企業誘致活動に最適!ハイブリッド商談会で地方創生を加速させよう (Tue, 08 Oct 2024)
>> 続きを読む
MICEでハイブリッドセミナーを開催する場合の注意点 (Fri, 04 Oct 2024)
>> 続きを読む