見える化とは、普段の行動の中に埋もれていたりわかりづらいことを可視化することです。ビジネスにおいては、プロジェクトの進捗や、業務の状況などを見える化することで、効率化や問題解決に役立てることができます。では、自分自身の行動に見える化はできているでしょうか。
プロジェクトの見える化とは
管理者の立場である人は、プロジェクトの全体像を把握して適切な指示が出せます。
プロジェクトメンバーであれば、進捗を確認して相互協力することができます。
見える化ができなければ、管理者はどこがどうなっているのか俯瞰で見えず、メンバーは自分のところの作業しか把握できません。
このように、プロジェクトの進捗状況を見える化するためには、各メンバーが進捗を管理者に報告するか、誰もが見えるプラットフォームに記録していく必要があります。
しかし、見える化をしようという行為にこだわるあまり、細かすぎる情報を共有してしまったり、必要のない進捗ややりとりを全員でみていませんか?
過剰な見える化の例
- Slackでのやりとりが、ハッシュタグでいつも通知がくる
- 特定の人物同士の会話をLINEグループで延々とみている(ヒートアップしすぎて入れない)
- メールは、常に全員がCCに入っている
- 帰宅や出勤・私用の情報まで見える化している
- 報告書を関連のない部署に共有している
立場や状況によって見える化するべき範囲は変わる。
立場にもよりますが、過剰な見える化は情報の錯綜を生むだけでなく、誤解や齟齬を産むリスクがあります。また本来の業務や管理するべきタスクが、大量の情報共有で埋もれることもあるでしょう。
マネージャーは、プロジェクト全体の進捗を把握するために、毎日の進捗確認が必要かもしれません。
一方、メンバーは、自分の担当タスクの進捗を把握するために、週に1回程度の進捗確認で十分かもしれません。
周囲の進捗状況ばかりが気になって、自分の進捗が遅くなっているということはありませんか?
自分の今日を見える化しよう
理想的な一日や、目指す自分のビジョン達成のためには、それに向かって着実に進んでいくことが大切です。
そこで、今日の自分の行動を、成功への道筋として、見える化してみましょう。
自分の見える化の例
- 重要だと思うクライアントのメール宛先には重要マークをつけましょう。
- 今やっている全ての仕事を行動毎に書き出しましょう。
- タスクの重要度に応じて、繰り返しチェックする日程間隔を変えましょう。(Googleカレンダーのタスクが理想です)
- 「朝、自分の目標を見る」というタスクを作り、それに対してどうやって取り組んでいくか、という行動を一行(数文字でも)でいいので、メモで追加していきましょう。これを、毎朝の最初の行動にすると良いと思います。
- 今日やるべきタスクは朝のうちにすべて把握し、今日しなくても良い予定は、朝のうちにdone(完了、明日にする)にしましょう。
- 一日のタスクがすべてdoneになればあなたの一日は成功です。達成感を感じながら明日に備えてゆっくり休息をとりましょう。
あなたが管理者であれば、周囲のタスクを細かく分割して一つずつ確認することをおすすめします。大きなプロジェクト→小さなタスク、のように。段取り八分という昔からの言葉の通り、ディレクターや管理者はタスク管理が最大の仕事です。
多すぎるタスクは本当に負荷の多い状態を指すこともありますが、必要性や重要度によって統合できたり分散できたりします。朝ゆっくりと時間をとって眺めてみてください。落ち着きが大事です。
まとめ
周囲の進捗やスタッフの行動ばかり気にしていると、焦りや不安が先にきて、目の前のタスクに集中できなくなってしまいます。
自分の目標や、理想の一日をイメージして、それに向かって一日ずつ着実に進んでいくことが大切です。
その日の見える化であれば、その日出来る小さな行動やわずかなステップでいいのです。それが積み重なって大きな成功になります。
ぜひ、今日の目標を見える化することにトライしてみてください。