ネット広告自動運用の気をつけたい落とし穴

ネット広告の掲載結果において、本来目的とする効果から離れていることがあります。また、アルゴリズムにより意図しない結果が生じる場合があります。例えば品質スコアを下げる広すぎるキーワードを登録すると、広告の効果が減少する可能性があります。また、予算自動消化の仕組みにより、関連のないキーワードや検索語句で予算が消費されることもあります。ユーザーが検索したキーワードや、競合の名前など広告意図と異なるキーワードで広告表示される場合もあります。これを防ぐためには、キーワードの除外設定や日々運用レポートをチェックする必要があります。

ネット広告の運用が、売上や集客、誘導や興味の向上などでなく、アクセス数・クリック数や、広告表示回数・動画再生回数の増加に興味が移っている時、広告の本来の目的からは離れています。数字中心の報告を業者から受け始めたとき、広告主さんは注意が必要です。

 アクセス数の結果イコール見る人の求める要求・ニーズの多さではないのか？　と思われるかも知れませんが、広告システムのアルゴリズムによって、求めていない目的は時々意図とは違う形で達成されます　その事例をいくつか挙げます。

「日本」「仕事」「コーヒー」など、どんな文章にもあてはまるような汎用性の高いキーワードは、表示される回も多くなります。求めるべき広告の内容に対して広すぎるキーワードは総じて広告の品質スコアが低くなります。

広告の1日の予算が決まっている場合、広告サービスが自動的にその上限にいくように広告掲載を行っていきます。関連のないキーワードや予期しない検索語句でアクセス・クリックした場合も、効果のあるなしに関わらず同じ予算消化　数値として扱われます。

Google広告では、検索語句といって、ユーザが検索したキーワードの中から、広告にあてはまりそうなものを任意に抽出して広告表示させます。この検索語句が広告に適していないケースが多くあります。これを防ぐにはキーワードの除外設定をする必要がありますが、日々検索語句は加算されており、毎日のチェック作業が必要になります。これも予算達成のために自動的に行われているシステムで、これに気づかずにクリック数だけをみている運用者も多くいます。適切なキーワードを選定除外していくことが必要です。

少し考えると分かる話ですが、自社のチラシに競合他社の名前が記載されていることはありえません。しかしネット広告ではアクセスを稼ぐために他社の企業名をキーワード登録されている例が見られます。意図的にやってるとすれば悪質です。また検索語句で他社の企業名や、取り扱っていないサービス名が自動で登録されることもあります。キーワードを除外設定せずに、気づかないまま放置していると、場合によっては他社企業からクレームのもとになります。自動で広告運用しているとこうした落とし穴があります。

広告運用は広告主が自ら行うのが理想的ですが、運用方法が分かりにくく、つい自動お任せにしてしまうと思います。そもそも、目標は広告だけで達成されるものではなく、広告配信＋ランディングページの日々改善が重要です。一番大切なのは公開・発信しているコンテンツです。求めている目的がなんであるかを常に向き合って、その手段として適切に広告を運用していってください。※動画の内容は投稿当時のものです。