広告戦略において、これまで多くの企業が「印刷物、紙媒体広告」を使ってきて、現在ではネット広告への移行がすすんできています。ネット広告には拡散性や費用対効果の見える化など、印刷にはない利点がありますが、「コスト」「効果」だけにとらわれずに、双方の付加価値相乗効果を狙った戦略、使い分けが重要だという記事です。
要件に合わせた媒体
ネット広告は若年層や中年層に効果的である一方、高齢者層には印刷広告の方が届きやすい傾向があります。例えば地方に対して高齢者向けの広告であれば新聞広告やチラシが効果的である場合があります。首都圏の若者に向けた宣伝であれば、スマートフォンで見るSNSが最適でしょう。ビジネスマンであれば日中にホームページを見ることのできるGoogle検索広告が有効かもしれません。イベントにおける宣伝集客が必要であれば、屋外で見ることのできるサインディスプレイや屋外モニターで掲示されるディスプレイの広告が良いかもしれません。このようにすべてをネット広告、すべてを印刷媒体、などと偏って広告に依存するのではなく、それぞれの使い分けが必要です。
広告だけでなく、周知・告知といった側面で考えた場合、例えば以下の様な案件であればその割合はいかがでしょうか?
- 山間部を使ったウオークラリー
- 防災避難所訓練シンポジウム
- マラソン大会
- 高齢者向け健康イベント
- クラウドファンディング会場
- 台風などの影響による緊急の臨時運行情報
- 地域産直市などの販売イベント
- 海岸付近でのサマーイベント
- マップが必要なもの(スタンプラリー、博覧会)
- ビジネスマッチング商談会
長短を把握した戦略と選択
紙を含む印刷媒体の広告は、サイズが異なります。ネット広告の画面は、スマートフォンは縦、デスクトップは横、そしてその比率もほぼ同一です。デバイスを越えるサイズを示すことができません。異なるサイズで異なることを示せる紙や看板はブランドイメージの拡大につながります。
ネット広告にあって、印刷媒体にないものは費用対効果の視覚化・見える化ですが、逆に印刷媒体にあってネット広告にないものは様々なサイズや種類です。印刷は名刺サイズから巨大なポスターまで様々な媒体を作ることが1つのデータで可能です。ネット広告は様々なウェブページブログSNSに対して配信することができますが、それはいずれもほぼ同じ端末でしか表現できません。
成果物としてのインパクト
ネット広告は、リアルタイムで効果測定が可能であり、予算の調整や広告内容の修正が容易です。費用対効果を重視する場合はネット広告が有利ですが、印刷広告の持つリアルな信頼性を考慮に入れる必要があります。事前の集客を24時間行うのであれば、SNSなどの広告が有利でしょう。イベント当日において特別な発表やオンリーワンの看板を掲示する場合、それはリアルにしかないものになり、ネットへは媒体をスマホで撮ってからシェアします。こうした相乗効果はデジタルプロモーションの戦略のもとに行われるべきで、両方を知るエージェンシーやプロダクションが支援することが理想です。
まとめ
ネット広告と印刷広告はそれぞれ特性が異なり、一方に偏ることなく、両者の長所を活かした戦略が求められます。双方の良さをクロスメディアとして展開させることが、生活シーンやリアルのイベントにおける広告では特に重要です。目的とシナリオをよく考え、デジタルとアナログの両面からアプローチすることで、より効果的な広告戦略を構築することができるでしょう。
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