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PFS(成果連動型民間委託契約方式)とは 内閣府HPより

現在、行政が民間に委託する際の新しい契約方式として、「PFS(PFS:Pay For Success)」を導入しようとする動きがあります。これは内閣府HPで掲載されています。

現在の契約方式

行政、自治体が事業者に、予算をもとにした事業を委託する場合、現在よくあるのが、入札方式(最も安い事業者が落札する)と、プロポーザル方式(上限予算の範囲で企画提案を行い、審査で最優秀の事業者に決定する)の二つです。

 

 

つまり、事業を実施する前から金額は契約で決定しています。このことは民間事業にとっては予算の見込みが立つので良いのですが、上限以上の予算は出なません。契約期間中に仕入の値上げがあったり、担当から想定にない要求が加わったとき(仕様書では明確に記されておらず協議の上、などとあるとき)に、問題が発生する場合があります。また、履行期間内に新しい技術やよりよい仕組みが出た場合でも、契約時の要件機能からはずれるものであれば原則不可になります。

PFSとは

現在、内閣府を中心に「PFS」という新しい契約方式を導入しようとする動きがあります。これはホームページに掲載されています。

PFSとは簡単にいうと、契約の際、要件、仕様の中に「成果」を組み込んで、達成した場合と未達の場合で、契約額を増減させる仕組みです。

 

 

 

PFSの導入は、よりよい効果を得られるメリットもありますが、従来の業務より工程が多岐にわたる可能性もあります。何よりも見込んだ予算が、成果報酬としての上限額になるとすれば、成果達成しない場合の最低額もあることになります。PFSにおいて、成果指標と受託要件を、どのように整合性をとるのかがポイントだと思います。たとえば、成果指標を達成するために要件機能や提案になかったものを導入することの可否、委託側の希望によって新しい機能や変更を依頼された場合、などです。

 

PFS事業事例集 : 成果連動型民間委託契約方式(PFS:Pay For Success)ポータルサイト - 内閣府

https://www8.cao.go.jp/pfs/jirei.html

現在までの事例では。健康・介護などの分野が多くなっています。

もしお住まいの自治体の企画仕様書に「KPI」が多く折り込まれている場合は、マーケティングの意識が浸透してきたこともありますが、すでにPFS方式の導入事例があるか、将来的なPFSの導入展開を見据えていることも考えられます。

まとめ

PFSの導入は、行政から仕事をうける事業者にとって大きな転換になる可能性があります。行政のメリットとして、効率的な財政運営と、効果的な事業実施の両方があると思いますが、事業者としてのメリットは創意工夫による事業への意欲向上などとなります。関連する補助金なども紹介されています。事業者にとってのメリットをはじめ、各方面への理解浸透させることが必要で、全国的な導入にはまだ時間がかかると思いますので、今のうちにチェックしておくことをおすすめします。

引用元 内閣府(外部リンク)

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