ITコーディネータのプログラムガイドライン(PGL)には、「ITを徹底的に利活用することを前提に考える習慣を持つ。 (IT徹底利活用の原則)」とあります。それでは、「IT利活用することを前提に考える習慣」を身につけるために、経営者は何をすべきでしょうか。
若い世代は早くから慣れ親しんでいるためにデジタルネイティブとして当然のようにITを活用しますが、今の経営者世代、特に50代後半~70代以上の場合は積極的な習慣づけが必要です。5つ具体的な行動を考えてみます。
IT利活用することを前提に考えるための習慣付け
1. テクノロジーを積極的に取り入れる
業務を効率よくしたい、生産性をあげようとするときに、便利にさせるテクノロジーは日進月歩で生まれています。トライアルや情報収集はいつでも無料でできることが多く、その積み重ねが知識の下地を作ります。資料請求だけでもしてみるとよいでしょう。
2.デジタルを必要以上に恐れない
テクノフォビア(Technophobia)という言葉があって、新しい科学技術やコンピューターなどに対する恐怖症のことを指すのですが、 IT導入に躊躇する経営者は、ITを取り入れる以前に新しい技術やマシンへの恐怖を感じることがあります。考え方として、私たちの日常接している電気用品のほとんどは、新しい科学技術やコンピュータを経ています。つまりあなたはすでに科学やコンピュータを使いこなしているのです。
3. 自分をアナログ人間と呼ばない
経営者だけでなく、若手社員もこう自己紹介することがあります。自分はそこまで詳しくない、という意味の別表現かと思いますが、そもそもノートパソコンやスマホを使う時点で昭和の時代から比べればはるかにデジタルネイティブです。自分は日頃から普通にデジタルと接しているという意識が大事です。
4. 知識を積み重ねる
現代用語の基礎知識のような分厚い本がありましたが、今はウイキペディアやIT用語データベースで初心者にも簡単に説明してくれるサイトがたくさんあり、何よりChatGPTやBard Bingなどはあなたの万能な秘書になってくれます。わからないことはまず調べたりきいたりしましょう。聞き上手も知識向上の秘訣です。
5. デジタルセミナーやスキルアップの積極的参加
経営者自身やデジタルに詳しい推進員が積極的にセミナーやスキルアップのワークショップに参加することで企業ITリテラシーの地肩が強くなります。あえて初心者向けに参加してみましょう。気づき・発見があるかもしれません。
まとめ
従来のやり方に慣れているため、そこから抜け出せず決まった作業方法に固執し、変容を受け入れがたいマインドセットを持ってしまっていることがIT利活用を習慣化できない大きな理由の一つです。
IT利活用を習慣化する方法は、大規模なシステム刷新するための意識づけでなくてもよいのです。新しいIT用語や、スマートフォンの新機種やアプリの発表、生成AIの最新技術ニュースなどにSNSでいいねを押すことから始めてみましょう。
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