WEB制作を通じてビジネスの強みを発見する

WEB制作を通じて、自身のビジネスの強みを発見できることがあります。これはWEBサイトをつくる事業主にも、WEBサイトの制作を任せられるチームの両方にいえます。要件定義、デザイン、コンテンツ制作、技術プログラム、テスト改善等のステップを通じて、貴社の価値を見つけ出すことができます。ここではWEB制作会社としての視点で書きます。

WEB制作のプロセスの第一歩は、顧客のニーズを把握し、ヒヤリングを行って要件を明確にすることです。このステップで、貴社の強みを見つけ出すチャンスがあります。

例えば、顧客とのコミュニケーションを通じて見つけます。顧客の期待や要望を理解しながら、それに答えられる自分たちの得意分野を発見することがあります。多くの場合、受注前にこのことは顧客に伝わっているはずですが、ヒヤリングを通じてあらためて認識します。

また、顧客の課題や問題を解決するための機能やデザインを提案することで、貴社の専門性や技術力、サービスや商品の価値を再発見します。これは顧客の評価ポイントをヒヤリングしながら掘り下げていくことができます。
 

要件定義が終わったら、ページのメニュー構成やコンテンツの内容を考えます。このステップで、自身の強みを発見するチャンスがあります。

ページのメニュー構成を決める際に、サービスや強みを最適にアピールするための項目を検討します。この理解と表現の提案、例えば、キャッチコピーや写真撮影の手法等、特定のサービスや商品に特化したページを提案することで、専門性や他社との差別化を強調することができます。

ページの本文を考える際には、強みを伝えるコンテンツを作り込んでいくことが大切です。原稿をもらってそのまま掲載するのではなく、検索されやすい引きつけるような文章を効果的に盛り込むことを提案する中で、貴社のライティング能力や提案力を評価していただき、そこが強みとして認識されます。

WEB制作のプロセスでは、デモサイト・プレビューテストを繰り返し行うことが一般的です。過程において、何度もWEBサイトをみることになります。公開後に比べると、このときがもっともサービスを見ている期間であり機会です。この時間を気づきのチャンスとしてとらえるべきです。サイトをチェックしながら、これを第三者・ユーザーの視点でもチェックすることで、改善の余地や改良のポイントが見つかりながら、サービスそのものの価値を見直すことがあるかも知れません。

WEB制作のステップは、製品アイデアの段階や企画設計の段階と同じ事が言えます。WEBサイトの場合は成果物として完成する前に何度もテストを繰り返すため、トライアンドエラーを積み重ねます。この中で自身の得意分野や苦手な部分を発見できるのです。ものづくりの過程は要件が確定してからその通りにすすめることもありますが、WEB制作においては自己改革の機会にもなります。公開までの期間を、要件を満たしつつ自身のスキルやサービスの価値を見いだす機会にしてください。