WEBサイトに定期的な見直しが必要な５つの理由

WEBサイトは企業や事業主の顔とも言えるものです。しかし、一度作成し公開しただけで更新をせず放置してしまうと、情報が古くなっていくだけでなく、インターネットユーザ－に、開店休業のイメージを与えてしまうかもしれません。または、更新は行っているけれど、時代の流れや環境の変化とともに、お客様のニーズや価値観も異なり、結果として検索順位やアクセスに影響が出る可能性もあります。

この記事では、WEBサイトに定期的な見直しが必要な理由について５つ述べます。

WEBサイトは、常に貴社の発信する最新の情報が掲載されている必要があります。例えば、所在地や連絡先、組織図、商品情報や販売価格、サービス内容、キャンペーン情報などが古くなっていると、ユーザーは誤った情報に基づいて判断・評価してしまう可能性があります。

また、ブログやSNSなどでは、時間経過とともに、現在はやっていない活動であったり、紹介しているサービス内容や掲載価格が正式のページと矛盾していることもあります。人気のある投稿が、すでにやっていないキャンペーンなのかもしれません。これらを掲載し続けていることは、貴社の価値がマイナスに作用している可能性があります。したがって、WEBサイトだけでなく、外部発信しているブログやSNSも含めた見直しを定期的に行い、必要に応じて更新または削除する必要があります。

情報の鮮度を保つということは、同時に外部環境の情報を知ることでもあります。例えば、ユーザーの利用環境は、常に変化しています。以前はデスクトップパソコンでみるユーザが多かったのが、近年ではスマートフォンでの閲覧が主流です。貴社サイトを時々自分のスマートフォンで、家で（職場以外の環境で）見てみましょう。

また、貴社が長く続けているSNSの仕様や規約も変わっていきます。発信している動画も、YouTubeだけでなく、縦型の短い動画が増えています。アクセスの分析や、外部発信の方法を見直すこともWEBサイトの見直しの一つです。

WEBサイトのアクセスは日々少しずつ変化し、放置していると上がりません。それぞれのページのアクセス推移をみていくことも見直しの一つです。

アクセス獲得に重要な検索エンジンでの上位表示には、SEO対策（検索エンジン最適化対策）が重要です。SEO対策には、さまざまな方法がありますが、その中でも重要なのがコンテンツの更新頻度です。情報の鮮度を保ちつつ、どのような検索で貴社サイトに訪問しているのかを分析することが大切です。

また、近年は、Googleなどに利用者が入力すると、生成AIによる検索結果が表示されています。このことは、単純に上位検索を狙うためだけのSEO対策でなく、WEBサイトの内容をいかに分かりやすく掲載し、発見してもらうかを目的とした、構築の見直しが重要であることを示唆しています。

日々の生活の中で、お客様のニーズは変化します。求める体験も、探している価値も、欲しいサービスも変わってきます。これらはWEBサイトのアクセスでなく、営業活動や社内でのフィードバックを経て感じ取っていくものです。情報収集を怠らず、小さな気づきを大事にしていきながら、改善したいと思ったときにはすぐに動き出すことが大切です。

最後に、WEBサイトを公開するまでは、関係者の多くは、公開をゴールとする視点でみています。公開後の様々な反応や、売上の結果、問い合わせの内容をみるうちに、もっとこうした方が良かったのでは、という考えが必ず起こります。この気づきはリニューアルの失敗を意味するものではなく、さらなる成長のきっかけです。定期的な見直しの機会を設けることで、気づきはより生まれやすくなります。

WEBサイトの見直しを行う頻度は、サイトの種類や規模、更新頻度などによって異なりますが、一般的には、前日、七日間、一ヶ月（28日間）、四半期、半年、1年等といった単位で行われます。（GoogleAnalyticsの解析期間の設定もおおよそこの期間です。）もちろん、見直しの内容も異なり、直近の見直しならアクセスチェックのみ、三ヶ月なら問い合わせの数、１年なら改善点のリストアップなどボリュームを変えていきます。

戦略目標を達成するためのWEBサイトでは、指標を設定して分析する業務を含めたものを保守・運用と呼びます。リニューアルの頻度はおよそ3年〜5年で改修またはフルリニューアルする傾向が多いですが、事業計画や戦略と並行しながら検討していくことをおすすめします。

WEBサイトは、単なる情報発信ツールではなく、お客様との接点であり、ビジネス戦略を支える重要なものです。作成したら終わりではなく、定期的な見直しによって、体験と価値をユーザに提供することが可能です。WEBサイトの進化を継続し、持続的成長に取り組んでいきましょう。